|
|
はじめに
|
弊社が多年にわたって製造してまいりました くい込み継手(バイトタイプ継手)はスリーブのカッティングエッヂが管に強固にくい込む、ドイツのエリメートタイプ(DIN規格2353相当)で高圧流体を完全にシールし、衝撃圧や振動に強い構造となっております。特に高圧油圧配管分野では安全性、作業性の面で各方面から絶大なる信頼を頂いております。管を切断しナットを締め付けるだけの簡単な作業(ネジ切り、溶接、フレアー加工等が不要)で配管が出来る為、作業の効率化や機器のコンパクト化、重量軽減化も得られ、経済的な管継手として顧客各位から多大なご好評を頂いてまいりました。
|
|
くい込み継手の構造、機能、材質
|
構造:(図-1)のようにボディ、ナット、スリーブの三つの部分で構成されております。
機能:(図-2)のように継手本体にパイプを挿入し、袋ナットを締め込む事により、スリーブがボディ円錐内面にそって軸心方向に収縮し(図-3)のようにカッティングエッヂがパイプ外周にくい込む、一方スリーブの後端(A)はパイプ外周に圧着してくい込み部分の応力集中を防いでおります。又、スリーブの中央部分(B)が彎曲し、その強力なバネ作用によって振動等によるナットの弛みを防いでおります。以上の様なメカニズムで完全に高圧流体の洩れを防ぐ事が出来ます。
|
|
材質
|
材 質 |
ステンレス |
黄 銅 |
鉄 |
ボディ |
SUS-304(又は316) |
C3604BD-S |
S25C〜S48C相当 |
ナット |
SUS-304(又は316) |
C3771BD-F |
S25C〜S48C相当 |
スリーブ |
SUS-316(表面硬化処理) |
C3604BD-F |
低炭素鋼(表面硬化処理) |
|
|
|
|
くい込み継手の組立(締め付け)方法(手順)
|
1.挿入されるパイプの端面はできるだけ直角に切断し内外面のバリ取りをしてください。
2.パイプにナットA、次いでスリーブBをくい込み先が管端に向く様にして挿入します。
(スリーブの装着方向を間違えない様に注意:図-4)
3.継手本体(又は仮締め金具)を万力(バイス)に固定し、パイプの先端が本体(又は治具)の肩:図-5に当たるところまで挿入します。
(この予備作業は実際配管する継手によっては直接行う事も出来ます。)
|
|
|
|
4.ナットを本体に嵌合させ、トルクがかかり始めてから(グリップポイントより)一定の回転数(下表)締め付けてください。
|
適正締付回転数 |
ステンレス管 |
1 1/4〜1 1/2回転 |
銅管 |
1 1/2〜1 3/4回転 |
鋼管 |
3/4〜1回転 |
|
|
(注)適用するパイプは冷間仕上継目無鋼管で表面硬さHRB80以下のものをご使用ください。 |
|
|
※締め付けトルク軽減の為、ステンレスの場合はナット、ネジ部にシルバーコーティングを施してありますが、
鋼管の場合は回転部分(ネジ及びスリーブ)に潤滑油の塗布をしてください。
5.予備組立(プリセッティング)した後、一旦分解し配管場所で再組立を行う場合は増締めとして1/8〜1/4回転程度締付けてください。(配管作業省力化の為、締付け機も用意してありますが、受注生産品です。)
6.標準主仕様(参考値)使用圧力はパイプの厚みにより変化致します。
|
|
●ステンレス管用
|
|
●銅管用
|
使用管外径 |
使用圧力 |
6φ〜12φ |
25Mpa |
15φ〜25φ |
16Mpa |
28φ〜34φ |
10Mpa |
|
|
使用管外径 |
定格圧力 |
最高圧力/温度 |
4φ〜15φ |
15Mpa |
5Mpa/208℃ |
16φ〜25φ |
12Mpa |
3.5Mpa/208℃ |
28φ〜40φ |
7Mpa |
1.5Mpa/208℃ |
|
|
|
|
温度範囲:-60℃〜400℃(DIN17440) |
|
温度範囲:-60℃〜175℃ |
|
|
●鋼管用
|
|
使用管外径 |
最高使用圧力 |
6〜15mm |
1/8.1/4.B |
50Mpa |
16〜22mm |
3/8.1/2.B |
40Mpa |
25〜28mm |
3/4.B |
30Mpa |
30〜35mm |
1.B |
25Mpa |
42mm |
1 1/4.B |
21Mpa |
|
|
|
|
温度範囲:-40℃〜120℃(DIN3859) |
|
|
|
|
|
>製品案内TOPに戻る
|